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セメダイン 木質床材の賃貸物件での改装に有効

2014.08.18 12:23

 セメダイン(東京都品川区)は、30年にわたって蓄積してきた変成シリコーン樹脂系弾性接着剤の技術を応用し、従来にない木質床用弾性接着剤「フロアロック110」を今秋より発売する。
 木質床フローリング用接着剤は1980年代よりエマルジョン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤など数々の問題に対処すべく変遷をとげ、近年、その拭き取り性などの特徴から変成シリコーン樹脂系接着剤が新たな接着剤として注目を集めるようになってきた。従来から使用されてきた接着剤は、全て硬く固まることが特徴であり、それゆえしっかりとした接着性を保持していたが、反面、工事途中で床表面に付着した接着剤が除去できず、床自身の張り替えを余儀なくされるといった内在的問題を含んでいた。この拭き取り性を有している接着剤として期待されたのが、比較的柔らかく硬化する「変成シリコーン樹脂系接着剤」。しかしながら、変成シリコーン樹脂系接着剤は、柔らかく固まるがゆえ、近年普及してきた床暖房などによる床材の伸長収縮による動きに対して、床材を拘束できず、「目隙」、「突き上げ」といった別の問題を引き起こすと考えられていた。
 同社は、この「目隙」、「突き上げ」がなぜ起こるのかを再考し、変成シリコーン樹脂の持つ「力が加わり続けると接着剤の構造が変化し、この力を吸収して接着剤がいつまでも伸び続ける特性」がその真の要因であることを発見。この「伸び続ける」特性を抑えることで、「目隙」、「突き上げ」がほとんど発生せず、かつ変成シリコーン樹脂系の特徴である「柔らかさ」ゆえの「拭き取り性」を兼ね備えた新しい接着剤「フロアロック110」を開発することができた。 




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