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森トラスト　「目黒雅叙園」等の土地・建物を取得　取得価格は推定約1300億円

2014.09.01 17:52

　森トラスト（東京都港区）は先月29日、東京都目黒区に立地する結婚式場・ホテル等の複合施設「目黒雅叙園」等の土地・建物を取得したと発表した。同物件はＪＲ山手線など4路線が乗り入れる「目黒」駅より徒歩3分に位置し、約３．７万㎡の緑豊かな敷地に所在している。東京都指定有形文化財「百段階段」など、歴史的建造物を有することでも知られる「目黒雅叙園」を中心に、オフィス棟を含む計5棟（延床面積、合計約１５万㎡）の建物で構成されている。同物件は米国投資ファンドのローンスターが売却手続きを進めていた物件で、売却価格は１３００億円程度とみられている。ローンスターは平成23年にも同物件の売却を試みていたが、その際の入札は不調に終わっていた。なお、敷地内に立地するオフィスビル「アルコタワー」にはウォルト・ディズニー・ジャパン、ポルシェジャパンの本社事務所などがテナント入居中である。
　同社グループでは港区・千代田区・中央区など、東京都心部を中心に全国１１４施設、約１９７万㎡のオフィス・ホテルを保有・運営している。都心部の都市開発としては、「丸の内トラストシティ」、「京橋トラストタワー」、「東京汐留ビルディング」、「御殿山トラストシティ」、「城山ガーデン」など、各地のランドマークとされる大型の副都市開発を行っている。同社グループは今後も市場活性化に資する不動産事業の多様な展開を行うとしている。