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三井ホーム 地域材を活用し大規模幼稚園が完成
2014.09.01 16:55
三井ホーム(東京都新宿区)は21日、地域材を用いて木造化・木質化された大規模木造建築物となる幼稚園が千葉県富津市に完成したと発表した。
この幼稚園は、平成25年度の林野庁の森林整備加速化・林業再生基金事業に採択され、使用した枠組材は千葉県森林組合の協力による原木搬出や、枠組壁工法の構造用製材のJAS向上による格付け、そして枠組材やトラスの強度確認試験を経て実現したものである。また、室内は更なる地域材の活用拡大と、木材の効果・効用による児童の健康維持増進を考慮し、教室の床にはヒノキの縁甲板、壁や天井には杉羽目板を使用している。この他、建物内は光と開放感あふれる遊戯室や教室を実現するため、同社が独自に開発した金物「コネックプレート」で緊結されたトラスを使用し、大空間を構成している。天井はスロープシーリングとし、平屋建てでも最大約5mの天井高となり、吹き抜け上部のペリメーターゾーンのハイサイトライドにより太陽光を有効に取り入れている。