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ヒューリック 自社保有の寮を建替え老人ホームに 新宿・石神井公園で開設
2014.09.08 16:19
ヒューリック(東京都中央区)は1日、東京都新宿区ならびに練馬区内において、自社保有していた寮の建替えプロジェクトが竣工したことを発表した。
JR「大久保」駅より徒歩8分の閑静な住宅街に竣工した「サニーライフ東京新宿」は、地上4建てでありながら眺望が豊かな高台立地となっている。物件は14㎡の居室を主体とした141室の介護付有料老人ホームとして、運営会社の川島コーポレーション(千葉県君津市)に一括賃貸される。「サニーライフ東京新宿」は、新宿という副都心に近いことから都市的な端正さをデザインで表現することをコンセプトにしている。外観は接道する南側の妻壁に黒色せっ器質タイルを採用し、これまでの同社住宅系物件に共通するデザインを継承しつつ、アクセントとして避難バルコニーの袖壁、エントランスロビー外部庇と、連続する赤褐色のせっ器質タイルにより、温かみと動きを表現している。各階の用途構成は1階にエントランスロビー、食堂、浴室をはじめ、事務室、健康管理室、洗濯室、スタッフ用諸室等の共用部を集約し、入居者の個室は1階に14室、2階~4階は40室前後の個室と共用トイレ、ヘルパー室、リネン庫となっている。主要な共用空間であるエントランスロビーと食堂はガラス面を通し、外構の植栽帯と一体となり開放感ある設えとした。
「チャームスイート石神井公園」は、西武池袋線「石神井公園」駅から徒歩圏に位置し、周辺には都立の石神井公園や三宝寺池、石神井池などがあり、自然豊かな周辺環境となっている。また、同施設の居室は18m2を主体とした105室の有料老人ホームで、チャーム・ケア・コーポレーション(大阪市北区)に一括賃貸する。建物コンセプトは「緑~空~風を感じるのびやかな終の棲家」とし、居心地の良い環境と伸びやかさを持った空間によって、安心・安全・快適に生活できる空間づくりを目指している。デザインは建物全体の高級感を意識し、品のあるモノトーンを基調としたファサードデザインとした。黒色系と白色系のせっ器質タイルと黒色の手すりによる水平ラインと白色のアクセントマリオンによって、低層でありながら建物に存在感を持たせている。エントランス正面にはモカクリームの自然石を使用し、車寄せ、庇およびエントランス周りは高級感のあるデザインとした。エントランスホールは二層吹き抜けで自然の光が差し込む空間とし、正面奥には内部から中庭の樹木等が望める全体的に落ち着いた品格のある空間としている。