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住友林業 木造仮説宿泊施設竣工

2014.09.08 16:01

 住友林業(東京都千代田区)は、福島県双葉郡広野町において、東日本大震災罹災企業向けの木造仮設宿泊施設の建築を受注し、8月21日に竣工した。また、8月30日には、施設の竣工を祝し広野町主催による仮設宿泊施設「ホテル リーブス」オープニングセレモニーを行った。
 同施設は、東日本大震災被災地域の中小企業や関係機関への支援の一環として、独立行政法人中小企業基盤整備機構(以下、中小機構)が、市町村と共同して整備しているもので、事業の再開を希望する中小企業者へ無償貸与される仮設宿泊施設。同社は一般競争入札により昨年9月に設計・施工を受注し、平成26年1月から工事を開始した。中小機構と市町村はほかにも、仮設工場、仮設店舗等の施設の整備も進めている。従来、軽量鉄骨造のプレハブ工法で同様の施設が建築されていたが、同施設は、木造軸組み工法で主要構造部材、室外機置場、雨樋ルーバーなどには福島県産木材を使うなど、木をふんだんに活用することで、利用者に木のぬくもりと安らぎを感じて頂ける工夫をしている。また外構は住友林業緑化(東京都中野区)が担当し、両棟の間の中庭や、道路沿いには植栽による緑を提供している。
 同施設は、木造軸組工法の2階建て、客室99室、食堂、厨房、ランドリー室などを備えており完成後、中小機構から広野町に無償で譲渡されホテル運営事業者へ無償で貸与される。




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