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トゲル 大人がターゲット・大崎のコワーキングスペース
2014.10.27 14:09
トゲル(東京都品川区)はJR「大崎」駅から徒歩6分の場所でちょっと大人なコワーキングスペース「VACANCY OFFICE GOTANDA」を運営している。
代表の小山拓氏は「渋谷などで盛り上がっているコワーキングスペースは一般のサラリーマンやウェブ業界以外の方々が利用するのに気兼ねしてしまうところもあります。当社が運営するコワーキングスペースは敷居が低く誰でも気軽に使えるということを特徴としており、スタートアップのためにギラギラした若者というよりは年齢層が高めかつ既に事業などを行っている大人の方がターゲットになっています」と語る。
2時間で500円と低価格で利用することも1つの特徴でイベントなども定期的に開催している。メンバー同士のコミュニケーションを促進させるために会員情報をある程度把握している小山氏がハブとなることを心がけ、スペースを活用して何か新しいことを生みだせないかということを意識しながら運営している。
スペースの立ち上げについて小山氏は「空室が1年以上続いていたのはもったいないと感じ、ビルオーナーにコワーキングスペースをやらないかと提案し始めました。また、『空室』の有効活用として利用者が集まるかどうか確約がないなかでスタートさせましたが、『仕事場』として需要があるということがわかってきましたので、今後はコミュニティ作りや、利用者のメリットを明確にして『VACANCY OFFICE』を訪れたいという理由をつくっていこうと考えています」と述べた。
東京五輪開催後には空室が増えるのではないかと小山氏は予想しており、今回のスペース創りも自身でやれることはやり、オープンまでのイニシャルコストをある程度抑えることがわかったとのこと。イニシャルコストを抑えることができれば「空室」の有効活用として「コワーキングスペース」で解決できることは十分あるとし、今後もノウハウと経験を積んで来たるべき時に対応できるようにしたいと意気込んでいる。