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森トラスト 旧「虎ノ門パストラル」の再開発始動
2014.10.27 14:04
森トラスト(東京都港区)は23日、港区虎ノ門の「虎ノ門パストラルホテル」跡地において、大規模複合開発「(仮称)虎ノ門四丁目プロジェクト」の計画を進めており、今般その計画概要が決定したと発表した。
計画地が所在する六本木・虎ノ門地区は、東京五輪に向けた交通インフラ整備が予定され、将来的に訪日外国人が東京各所に移動する際の交通の結節点としての機能の向上や、国際的経済拠点としての発展が期待されるエリアとなっている。今回の計画は六本木・虎ノ門地区の中心、約5000坪の敷地において外国人の生活を包括的にサポートする施設としての、短~中長期滞在を可能とするホテルやサービスアパートメント、多言語対応医療・生活コンシェルジュ機能や、日本の地域資源(クールジャパン)を活用した産業育成と海外展開を支援する機能を整備するほか、生物多様性に配慮した緑地や歩行者空間を整備し、高い防災・環境性能を備えるなど、東京の国際競争力強化に資する、次世代型の新しいサービスや施設が提供される。
計画建物の規模は地上36階地下4階、敷地面積は約1万6300㎡、延床面積は約21万㎡。予定工期は平成27年度から平成30年度となっている。なお、同社によれば今後「(仮称)虎ノ門四丁目プロジェクト」は、東京圏の国家戦略特別区域の特定事業として、東京都の都市計画審議会による審議、国家戦略特別区域の同意を経て、内閣総理大臣による認定を受けるべく手続きを進めるとしている。