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三井不動産 「日本橋室町東地区開発計画」全体竣工
2014.10.27 13:46
三井不動産(東京都中央区)は今年3月から建設を進めてきた「福徳神社」が竣工したことを発表した。同社は共同事業者と共に「日本橋再生計画」の中核を担う「日本橋室町東地区開発計画」を推進してきた。「COREDO室町1」、「COREDO室町2」、「COREDO室町3」と順次竣工してきたが同神社の竣工をもって全体竣工を迎える。
日本橋街づくり推進部長の新原昇平氏は「日本橋室町は古くから商売をされている方が多いということが地域の特色で老舗店舗が多数立地しています。『COREDO室町』ができたことによって集客が増え、街に人が広がってきています。『COREDO室町』だけが商業的に繁盛するのではなく地域を活性化させる取り組みをしていかなければいけないと考えています」と語る。
福徳神社地下2階には防災備蓄倉庫が備えられている。中央区の指定する一時滞在施設として、江戸桜通りの地下歩道を含む3000㎡の地下広場として整備され災害時には帰宅困難者約1800人を収容することができる。同倉庫には1万6000食の水と食料が保存されているほか、救急医療セットや簡易間仕切り段ボール等が用意され非常時における重要な拠点となる。また「(仮称)日本橋本町二丁目特定街区開発計画」において、福徳神社の隣地に広場空間「(仮称)福徳の森」の開発が計画されている。神社と一体となった広場として、地元住民や来街者に憩い・賑わいの場を提供する緑陰スペースが誕生する。
「町会や組合などの組織が多く横のつながりが強いエリアであり当社もその一員にならせていただいております。福徳神社も含めていろいろな商業活動やイベントを開催することで当社単独ではなく地域の方と一緒に街全体を盛り上げていきたいです」(新原氏)