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ティーケーピー 高級旅館事業へ初進出

2014.11.10 11:46

 貸会議室事業大手のティーケーピー(東京都新宿区)は4日、静岡県伊豆の国市長岡の高級旅館として知られた「旧伊豆長岡 石亭」を再生し、「TKP伊豆長岡 石のや」として来年1月に開業すると発表した。なおプレオープンは1月15日、グランドオープンは1月26日を予定している。
 同社は全国・海外に171拠点の貸会議室・貸ホール・ホテル内宴会場を運営する他、郊外の保養所を再生した宿泊研修施設「TKPセミナーホテル レクト-レスシリーズ」や都心型会議室併設型ハイブリッドビジネスホテル「TKPアパホテル」の運営も行っている。これらの宿泊事業に引き続き、同社初の高級温泉旅館事業を開始することになった。
 旅館再生のため、総工費2億円をかけた「TKP伊豆長岡 石のや」は個人向け高級旅館としてだけでなく、アジアの富裕層や企業のラグジュアリー層をはじめとするビジネス団体の宿泊研修需要や海外企業のインセンティブツアー等を含めた新たな顧客層の取り込みを図っていく。
 同施設は2000坪の日本庭園を有し、19棟の離れ個室、大小宴会場を備えた高級旅館。庭園を囲むように点在する数寄屋造りの離れ個室には源泉温泉を備え、プライベートな空間を確保。高級温泉旅館の趣を生かしながら、企業の宿泊研修のニーズに対応できる新しい形の旅館を目指すという。




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