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ジョンソンコントロールズ 廃熱をクリーン燃料に転換する技術を中国の住宅および商業施設に導入

2014.11.24 16:39

 ジョンソンコントロールズ(東京都渋谷区)は、有害物質を排出しないセントラルヒーティング(集中暖房)システムの需要の高まりに対応する新たなテクノロジーを中国で導入することを発表した。同社が開発した「YORKデュアルスチームタービンヒートポンプ(YDST)」は工場や発電所から出る廃熱を回収して高温水を生成することで大規模なセントラルヒーティングシステムを運転する。同テクノロジーは従来のボイラーシステムに比べて石炭の消費量を最大30%削減することができる。
 ジョンソンコントロールズ ビルディングシステムズ アジア、バイスプレジデント兼マネージングディレクターのソーレン・ビヤーグ氏は「都市化の波に加え、サスティナブルな開発を推進する政府の取り組みによって、中国国内ではより省エネ性能の高いテクノロジーやソリューションの需要が高まっています。当社のノウハウとイノベーションを活用して有害物質の排出削減ニーズに応えることで、中国という重要な市場でプレゼンスを拡大できる絶好の機会となります」と述べた。
 中国政府は化石燃料の燃焼による大気汚染削減に向けた5カ年計画において本格的な取り組みを発表し、計画では産業施設の排熱を都市暖房の主要エネルギー源として同テクノロジーを使用する予定となっている。
 中国では北部を中心に急激な都市化が進んでおり、今後5年間で大幅にセントラルヒーティングシステムの需要が拡大すると推測される。多角的にビジネスを展開するグローバル企業であるジョンソンコントロールズはすでに中国北東部の大都市で暖房設備への排熱回収ソリューションの導入を成功させ、昨年の暖房期には120万ドルのコストを削減すると同時に石炭燃料の需要を9200トン削減した実績を持つ。同社は熱回収ソリューションを提案し世界市場向けに最先端のイノベーションを推進する。




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