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ウエットマスター ロングセラーの天カセ式加湿器をモデルチェンジ
2014.12.15 11:29
業務用・産業用加湿器の総合メーカーであるウエットマスター(東京都新宿区)は、オフィスビルなどの空調用として使用されている天埋カセット型・滴下浸透気化式加湿器「てんまい加湿器」をモデルチェンジし、「WM-VCJタイプ」として平成27年4月より販売を開始する。
「てんまい加湿器」は昭和61年の発売開始以来、ビル空調の個別分散空調への移行に伴い、単独取付・室内直接加湿の利便性が高く評価され、ロングセラー製品となっている。同社はこれまでモデルチェンジを重ねてきたが、今回の新製品は「過失能力のアップ」と「過失モジュール/ドレンパンの脱着作業の工具レス化」を中心に、利用者の利便性向上を図ることが狙いとなっている。最近のオフィスビルでは、パソコンや照明からの発熱で暖房を行うのは朝の空調立ち上げ時のみで、昼間は換気のみや冷房運転を行う例もみられ、乾燥した外気の影響で湿度不足が課題となっている。また、学校施設へのエアコン導入拡大に伴い、教育現場においても加湿の需要が増している。一方、建築物衛生法では「特定建築物における加湿器点検清掃」を義務付けており、加湿器の能力・機能を維持する上でもメンテナンスが必要不可欠なものとなっている。こうした背景をもとに、同社は過失能力のアップや施工性・メンテナンス性能の向上を実現する新製品を発表した。オフィスビルや居住空間の湿度環境は、風邪対策や肌の保湿など健康・美容面から関心が高まっており、同社では新製品の発売により更に加湿器の普及に弾みをつける構えだ。