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親和セブン 代々木にハイグレードなスモールオフィス誕生
2015.12.22 10:02
千駄ヶ谷・新宿御苑地区で50年間に渡り不動産賃貸事業を営んでいる親和セブン(東京都渋谷区)。同社はレジデンスや事務所など合わせて16棟のビルを保有しているが、今回初めての試みとして小規模オフィス事業に挑戦する。
代表取締役の藤岡眞氏は「大手不動産デベロッパーの事業協力者としてJR山手・中央・総武線『代々木』駅から徒歩4分の場所に5階建ての賃貸併用テナントビル『リビオ新宿御苑』を竣工させました。当社は1階部分にスモールオフィス『Office Court Yoyogi』をオープンさせ11月26日から運用を開始しました」と語る。
「コピー室や会議室、給湯室、喫煙室、男女別トイレの他、車椅子の方、ストーマの方がご利用されるオストメイト設備を持つ多目的トイレも、共用部分に置くことで、専有部分のオフィスを最大限の広さで使用することができるようになっています」と藤岡氏は同施設の設計にこだわりを見せる。
「千駄ヶ谷・代々木エリアには東京税理士会館が立地している事もあり、税理士事務所等が多く所在していることが特徴だと言えます。スモールオフィスには起業を考える方や、いわゆる士業に従事する方にとっても良い場所を提供することができると考えております。新宿などの都心に近いながらも温かな雰囲気が漂う代々木は働く環境としては最適なのではないでしょうか。異業種交流の場にも活用してもらいたいということでコミュニティサロンなども用意してあります。オフィス利用者同士の、情報交換の場にしていただければと思います」(藤岡氏)
スモールオフィスのなかにはレンタル契約を結ぶだけで誰でも入居することができる場所も多いが、『Office Court Yoyogi』は事前の審査が必要で、「少し敷居が高いと感じるかもしれませんが、ハイグレードなスモールオフィスというコンセプトを崩すことなく、不審者を入居させず、入居者が安心して働くことができる場所を目指しています」と藤岡氏は自信を見せる。
親和セブンは上階部分のレジデンスも数部屋所有しているため賃貸住居併用事務所としてスモールオフィスを提供することも可能だと考えている。都会の喧騒から離れ、静かな環境のなかで集中して働くことができる場所が誕生した。