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共和建物管理 ITを有効活用した清掃管理システムを開発し建物の資産価値を向上させるソリューションを提案

2014.12.22 10:10

 共和建物管理(横浜市中区)は、神奈川県や東京都を中心にビル管理事業や清掃事業などを展開している。
 代表取締役社長の平浩氏は「昔のビルオーナーはビル経営に注力し管理の部分は後回しにしているという印象がありましたが、現在はPMなどに注目が集まりビルの資産価値を高めるためにどうすれば良いのかということに1つの価値を置く方が増えてきています。そのような流れのなかで、ビル管理会社としてどのように関わっていくことができるかを最大のテーマに掲げ、業界のなかで生き残るために様々なサービスを提供しています」と語る。
 同社は知的財産活動を通じ、経営基盤を強化し、未来に向けて成長を志向する企業としてビル総合管理会社としては初めて「横浜知財みらい企業」に認定された。「中小規模のビル管理会社に関しては戦略的に新しいことに取り組む企業はあまりいないと思いますので、当社のように横浜市から企業として認定を受けること自体が業界のなかで差別化につながっていると思います」と平氏は自信を見せる。
 共和建物管理はITを有効に活用し、客観的データに基づきビルの居心地を向上させるオフィスビル向けのビルメンテナンス管理システム「icocochi(いここち)」をアイティーフィット(東京都中央区)、アテンダ国際特許事務所と共同開発し、平成25年11月に特許を取得した。
 「当システムはクラウドサービスを利用した清掃管理システムです。タブレット端末やスマートフォンなどの携帯端末で専用画面にログインし、現場で作業しているスタッフが日常業務のなかで気づいた改善事項を迅速に情報発信することができ、ビルオーナーや清掃会社はリアルタイムで現場の情報を確認することができます。現場の様子が可視化されますので、例えば1年間利用するとすれば、ビルメンテナンスの清掃という視点から建物で起きた様々な変化や劣化具合等を報告書にまとめて顧客に渡すこともできます」(平氏)
 共和建物管理は「icocochi」を通してビル全体の現状把握、問題の抽出、将来の取り組むべき課題までを明らかにし建物の資産価値を向上させるソリューションを提案する。




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