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大日本印刷/東日本旅客鉄道 デジタルサイネージ実証実験
2014.12.22 10:01
大日本印刷(東京都新宿区)と東日本旅客鉄道(東京都渋谷区)は共同で、商業施設の併設などによって複雑化する駅構内を案内するデジタルサイネージシステムを開発した。両社は、その有効性を検証するため、今月13日から26日までJR「東京」駅構内に同システムとポストカードを設置して実証実験を行うことを発表した。システム設置場所にはカメラ付きのデジタルサイネージと各店舗や施設の専用ポストカードが用意されている。駅にいる生活者が行きたい場所のポストカードを選んでカメラに向けると、ポストカードに印刷されたマーカーを認識し、デジタルサイネージに店舗や施設までの経路が表示される。
従来の構内図は多くの情報の中から利用者が目的の店舗や施設を探し出し、現在地からの経路を自分で考える必要があったが、同システムではポストカードを選んでカメラにかざすだけの簡単な操作で行きたい店舗や施設までの経路や距離、所要時間などの情報を取得することができる。
大日本印刷は今回の実証実験を通じて、印刷物を介した簡便な操作と3次元表現によるナビゲーションの有効性を評価し、平成27年度中に商業施設などへの同システムの提供を開始していくことを決定した。