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アキレス 室内タイプのコンパクト免震装置
2015.01.19 12:32
アキレス(東京都新宿区)は13日、地震の揺れによる被害を軽減する室内用小型免震装置「グラレス」を今月中旬から発売すると発表した。
世界有数の「地震大国」として有名な日本では、室内における地震対策として金具や突っ張り棒、ストッパーによって什器・家具を固定し、いわば「耐える」ことを目的とした耐震部材が一般的だ。一方、地震の揺れを直接伝えない免震技術はより効果的な地震対策といえるが、建築物全体の破損防止やスーパーコンピューターの転倒防止等を目的にした高価かつ大掛かりな設備が中心だった。
こうした背景に対して同製品は免震機能を室内向けに発展させた小型装置だ。外寸は207mm、厚みは19mm、重量550gと軽量かつ薄型、コンパクト設計が特徴。対象物の下に敷くだけで地震による揺れの被害を軽減することができる。1台あたり30kgまで積載でき、什器の四隅に設置すれば重量物や大型品への対応も可能となる。
気になる免震性能だが、日本大学理工学部にて性能評価を行い、地震発生時を想定した入力加速度に対して約80%減衰という高い効果が得られた。