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Clotho 消火薬剤を用いた次世代型スプリンクラー
2015.01.19 12:35
平成27年4月1日から消防法施行令の改正により、小規模・大規模に関わらず介助がなければ避難ができない高齢者・障害者が入所する施設のスプリンクラー設置義務が決定された。通常スプリンクラーは「設備」として扱われるため、リース契約ができず、一括支払いが基本。コスト負担のため導入に踏み切れない事業所が多数存在していた。さらに水道直結型スプリンクラーを導入する場合、消防法・水道法・建築基準法等における様々な規制があり、点検・メンテナンスに複数の業者を起用する必要がある等、課題が多かった。そうした問題を解決すべくClotho(クロト、東京都墨田区)は15日から介護・医療・福祉業界向けに次世代型スプリンクラー「スプリネックス」の販売を開始した。
同製品は防火安全性能においてスプリンクラーと同等以上の効果を発揮する新発想の消化ユニットを採用。水の4倍の消化性能を持つ消火薬剤を用いたパッケージ型自動消火設備であり、従来の水道直結型スプリンクラーで設置時に生じる「誤作動リスク」等の問題を払しょく。さらにメンテナンスリースが可能になり、介護施設の負担を大幅に軽減。リース部分についてはリコーリース(東京都江東区)と業務協力している。