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ダイキン工業 BIMに対応した次世代型CAD
2015.01.26 11:29
ダイキン工業(大阪市北区)は15日、3Dビルディングインフォメーション(BIM)に対応し、複数階の建物全体の設備図を3次元で確認・編集できる空調・給排水衛生・電気設備業者向け3次元設備CAD「FILDER Cube(フィルダーキューブ)」を発売した。電気設備図の作成に特化した電気設備業者向けCADで編集することができるため、近年増加しているリニューアル物件等で紙の建築図しかない場合でも設備図の作成を効率化する。
建築業界で普及が進むBIMに対応し、複数階の建物全体の設備図を3次元で確認・編集することが可能。鋼材や吊り金具、ボルト等の部材も3次元で表現され、平面図だけでは難しかった各階の配管同士の干渉ケ所も3次元で確認しながら変更することができる。また、3次元の設備図上で編集した内容は平面図にも即座に反映され、平面図においても設備部品の形状や向き等の細部までリアリティを追求し、図面の見誤りを防止する。精度の高い設備図を作成することで施工図の手戻りを防ぎ、工数の削減に繋がる。
また、CADで作成された建築図のPDFデータを読み込むことで直接作図・編集することができ、近年増加しているリニューアル物件等で紙の図面しかない場合でもスキャナーできるので距離と角度を補正し、不要カ所は消しゴム機能で削除可能。建築図を一から作成することなく設計図の作成・編集ができ、作図業務を大幅に効率化する。
また、積算見積ソフト「PLANEST Bitz」、「PLANEST ef」(コスモ・ソフト製)とデータ連動することで、見積書を素早く作成。見積書作成にかかる時間を大幅に短縮し、業務効率向上に貢献する。