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阪神電気鉄道/阪急電鉄 「梅田1丁目1番地計画」が着々と進行
2015.01.26 11:20
阪神電気鉄道(大阪市福島区)と阪急電鉄(大阪市北区)は20日、両社が推進する「梅田1丁目1番地計画」(阪神百貨店の入居する「大阪神ビルディング」及び「新阪急ビル」の建替え計画)において、「大阪神ビルディング」東側の解体工事着手日を2月18日に決定したことを発表した。なお、阪神百貨店は「大阪神ビルディング」の西側で営業が継続される。
「梅田1丁目1番地計画」の計画地は大阪の中心である梅田地区にあり、御堂筋の起点に位置している。同計画では両ビル間の道路上空を活用した建替えと周辺公共施設整備を一体的に行うこととしており、都市機能の高度化、防災機能の強化、公共的空間の創出、良好な景観形成等を通じ、国際競争力の強化に資する快適で質の高いまちづくりを推進するとしている。計画建物の規模は地上38階地下3階建て、敷地面積は約1万2200㎡、延床面積は約25万7000㎡。計画建物は百貨店ゾーンとオフィスゾーンのほか、梅田地区におけるビジネス活動の活性化に資するカンファレンスゾーンを整備し、災害時には帰宅困難者の一時滞留スペースとしても活用することとしている。さらにビル周辺では地下・地上・デッキレベルでの3層歩行者ネットワークを強化し、街の回遊性を高めるとしている。
百貨店ゾーンは現在と同規模の約10万㎡が予定されており、フロア数は地下2階から地上9階までの11層を計画。店舗づくりにおいては品揃えの充実を図るとともに、快適な売場環境を整備し、様々なイベントを通じてライフスタイルの提案を行うことで、都心の一等地にふさわしい存在感と競争力のある商業施設を目指す。