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エービーシー商会 伝統的デザインのテラゾー床仕上げ材
2015.02.02 17:38
建材の開発、製造、輸入、販売を行うエービーシー商会(東京都千代田区)は、10mm仕上げの耐久テラゾー床仕上材「コンブリオ」を発売した。
天然石などの骨材とセメントや樹脂を練り混ぜ、滑らかに研磨し仕上げるテラゾー(人造石の研ぎ出し)は、すぐれた耐摩耗性により通行量の多い空港ロビーや駅舎などの大規模公共施設の床材として使用されてきた。しかし、研磨による作業手間がかかりホコリが舞い上がることや、塗り厚がタイルや石などと比べ40~50mmと厚いといった理由から、テラゾー床は徐々に利用されなくなった。
そこで仕上げ技術や工法の発展とともに、エービーシー商会はテラゾー研ぎ出しの伝統的デザインを生かしながら、特殊樹脂の混練により施工厚を10mm程度で仕上げることができる薄層仕上げの耐久テラゾー床仕上材「コンブリオ」を開発した。同商品の主な特長としては、タイルとは異なる大きな目地割りで自然な空間に仕上げることができることや、仕上げ厚さが10mmと薄いため改修・新築物件にも適していることが挙げられる。
薄層仕上げにより新築・改修とともに対応可能で、ホテルのロビーやリゾート施設のエントランス、商業施設の床材に適しています。「コンブリオ」で仕上げられた床は、室内全体に落ち着いた雰囲気を醸し出すという。