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共同カイテック 雨水流出抑制屋上緑化施設を3月より発売へ

2015.02.02 17:25

 共同カイテック(東京都渋谷区)は雨水流出抑制屋上緑化施設「スクエアターフ洪水無用」を開発。3月からの販売を予定している。
 同製品は空地が少ない都心部での流域対策やヒートアイランド対策、さらに緑地面積の確保も兼ねており、環境改善に特化した雨水流出抑制屋上緑化施設である。基本構造は三層になっており、最上段に天然芝+人口軽量土壌コンテナ、中段は芝の生育水を貯める貯水槽、そして最下段には豪雨対策用の一時貯水槽が設けられている。緑化部の保水能力は91リットル/㎡を誇る。さらに、一時貯水槽の能力は薄い貯留浸透施設の対策量に対応できる60リットル/㎡も用意。この構造によって一時貯留槽に溜まった雨水は特殊不織布により排水部へと導かれ、24時間以内に自然排水される。そのため、一時貯留槽は常に雨水を貯められる状態になっている。
 システムの基本は1万㎡以上の実績がある雨水貯留型屋上緑化システム「スクエアターフRain96」を基に設計されており、従来の長期補償と安定した品質・性能に加え、大幅に雨水貯留機能が向上している。大都市においてゲリラ豪雨が頻発している現在、大掛かりな工事や動力を必要とせず、安価で則導入可能な対策といえるだろう。




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