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三菱地所/三菱地所設計/泉パークタウンサービス 泉パークタウン 土木デザイン賞授賞

2015.02.02 17:14

 三菱地所グループが仙台市泉区にて開発し、平成26年で街びらき40周年を迎えた「泉パークタウン」は先月29日、「土木学会景観・デザイン委員会デザイン賞2014」の優秀賞を受賞した。受賞者は宅地造成や各施設の設計監理を手掛けた三菱地所設計(東京都千代田区)、街づくりコンセプトの立案や建築協定・地区計画を提案した三菱地所(東京都千代田区)、タウンマネジメント等を担う泉パークタウンサービス(仙台市泉区)。
 同賞は周辺環境や地域と一体となった景観の創造や保全を実現した作品およびそれらの実現に貢献した関係者や関係組織に対する表彰制度。今回の受賞にあたっては民間開発でありながら豊富な緑の量を実現した幹線街路や優れたアプローチを形成した点、さらに広大なエリアを段階的に整備しながらも統一感を担保するプロセス等が評価された。
 民間単独のニュータウン開発としては国内最大規模となる「泉パークタウン」。三菱地所が昭和44年に用地取得を開始。開発対象地は主に薪炭林や下流域への水源かん養林としての役割を担っており、代替の灌漑用水路の整備から着手し、地域住民と共にまちづくりをスタートさせた。仙台のベッドタウンとしての機能を担いつつ、人と自然がふれあいながら快適に暮らし、多彩な生活機能を備えた複合型の都市構築をテーマとして、昭和49年の分譲開始以降、40年以上にわたりまちづくりを推進してきた。エリア内には住宅をはじめ、緑あふれる公園や緑地、商業施設、事務所、スポーツ・レクリエーション施設などをバランスよく配置している。
 評価されたのは次の点。「長い開発事業の中で次第に内容を充実させ、最新のエリアの環境形成まで至り、その間古い住宅地の維持管理を合わせて進め、これを民間事業者が推進してきたまちづくりの取り組みは高く評価できる」としている。




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