週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

プロロジス 成田市にマルチテナント型施設オープン

2015.02.16 13:34

 物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジス(東京都千代田区)は、今月12日にマルチテナント型施設「プロロジスパーク成田1―D」の竣工式を千葉県成田市の同施設において執り行った。
 竣工式には成田市の小泉一成市長や千葉県商工労働部地域産業推進・観光担当の床並道昭部長をはじめ行政関係者や成田国際空港(千葉県成田市)事業部門貨物事業部の小倉重夫部長、設計施工を担当したフジタ(東京都渋谷区)の中井博正取締役専務執行役員建設本部長、プロロジスからは代表取締役社長の山田御酒氏などが参列し施設の完成を祝った。
 同施設はプロロジスが一体開発を進めてきた「プロロジスパーク成田1」プロジェクトの最終区画の開発物件であり、「プロロジスパーク成田1-A、B、C、D」の全4棟の施設からなる物流拠点として、「プロロジスパーク成田1」が完結する。成田空港第6ゲートから約3・5kmと近く、「新空港インターチェンジ」(新空港自動車道)から約8・1km、「富里インターチェンジ」(東関東自動車道)から約7・2kmの地点に位置し、平成27年5月までに圏央道の「神崎インターチェンジ」と「大栄ジャンクション」がつながることから常磐方面へのアクセスも向上する。さらに、成田空港駅から約6・7km、芝山千代田駅からは約4・5kmの距離にあり、空港第2ビルから「プロロジスパーク成田1」まで専用のシャトルバスが運行されているため従業員の通勤利便性も高く労働力確保に有利となっている。
 「プロロジスパーク成田1―D」は、最大3区画に分割できる2階建てのマルチテナント型施設だ。1階に高床式バースを備え、内部には垂直搬送機と荷物用エレベーターを設置した作業効率の良い仕様となっている。24時間体制の操業も可能で航空貨物だけでなく海上貨物にも対応することが可能。敷地内には、トラック待機場、トラック用駐車場、トラック洗車場、緑に囲まれた休憩スペース、喫煙所、コンビニエンスストアが設けられている。
 入居テナントの事業継続性への配慮からプロロジスのマルチテナント型施設における標準仕様である緊急地震速報システムや衛星電話等が備えられている。また、災害時・停電時に荷物用エレベーター、垂直搬送機が使用困難に陥った場合に使用する非常用搬出入用開口を設置している。加えて、停電時にも建物管理機能を維持するための発電機を用意されている。また、井戸水利用の設備を整え、通常時は植栽への散水に利用し、非常時には雑排水としても利用可能となっている。
 「プロロジスパーク成田1―A、B、C」および同施設に近接する「プロロジスパーク成田3」の平均稼働率は9割を超えており、成田マーケットにおける同施設の需要は底堅く推移している。




週刊不動産経営編集部  YouTube