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清水建設 カーボンニュートラルを実現
2015.03.16 10:45
清水建設(東京都中央区)はこのほど、超環境型オフィスとして設計・施工し平成24年に営業を開始した京橋の本社ビルについて、国連のCDMプロジェクトを通じて創出・獲得した排出権(CO2クレジット)によりカーボン・オフセットし、カーボン・ニュートラルを実現した。自社創出のCDMクレジットを活用した大規模ビルのカーボン・ニュートラル化は国内初となる。すでに、国連の排出権登録簿に保有している同社のCO2クレジットから2914t―CO2を取り崩して、平成25年10月から平成26年9月までの間に同社ビルが排出したCO2総量をオフセットしており、今月、6日環境省の制度に基づき「カーボン・ニュートラル」の認証を受けた。オフセット量の2914t―CO2は、環境省が策定した「温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル」に基づき算出したもの。一方、活用するCO2クレジットは、同社がアルメニア共和国エレバン市、及びウズベキスタン共和国タシケント市の埋立処分場で進めてきたメタンガス回収のCDMプロジェクトにおいて創出・獲得したもの。同社が推進するCDMプロジェクトで創出したCO2クレジット総量は約16万t―CO2に達する。温室効果ガスの排出量を削減する建物の省エネルギー設計から、CO2クレジットの創出・獲得、クレジットの活用によるカーボン・ニュートラルまでを単独で行える企業は、国内では同社だけであり、世界的にも非常に稀有な存在である。同社は引き続き、本社ビルにおいて設備機器のきめ細かな運用管理を通じてCO2排出量の削減に取り組むとともに、カーボン・オフセットによるカーボン・ニュートラルを継続していく。また、所有するCO2クレジットを利用した提案により、新規に受注する10棟程度の大規模ビルについてカーボン・ニュートラル化を図る考えだ。