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住友不動産 「東京日本橋タワー」竣工を発表 エリアの新たなランドマークに

2015.04.06 13:01

 住友不動産(東京都新宿区)は交通の要衝である日本橋交差点角というシンボリックな立地に、大同生命保険をはじめとした複数の共同事業者と大規模複合開発「日本橋二丁目地区北地区計画」を推進しているが、このたび、事業の中核となる超高層免震タワー「東京日本橋タワー」(地上35階建、高さ180m)が竣工したと発表した。
 エリアの新たなランドマークとなる「東京日本橋タワー」は、東京メトロ「日本橋」駅直結、JR「東京」駅八重洲北口徒歩6分という優れた交通利便性を誇るとともに、地震時の揺れを軽減する免震構造や停電リスクを回避する非常用発電機など、BCP対応を強化した最先端のスペックを備えており、災害時には「日本橋」駅前の地域防災拠点としても機能する。
 「日本橋二丁目地区北地区計画」は、業務・商業・多目的ホールなどで構成される延床面積13万8000㎡のビッグプロジェクト。平成23年12月に都市計画決定された都市再生特別地区(日本橋二丁目地区)に指定されており、永代通りと中央通り、昭和通りに囲まれた区域面積役2・2ha、合計敷地面積約8800㎡のA、B2つの街区で形成されている。都市計画では3路線が乗り入れ、羽田・成田両空港にも直結する「日本橋」駅を中心に交通基盤を拡充するとともに、多様な機能を導入し、防災機能を強化することで、平常時のみならず万一の災害発生時にも日本橋の拠点となり、都市再生への貢献を図ることが謳われている。  建物竣工に伴い、日本橋エリア最大級となる多目的ホールをはじめ、横浜銀行などの銀行店舗、新たに整備した広場に独立店舗を構える和紙の老舗はいばら、牛タン専門店やフレンチバル、スリランカカレー店といった飲食店舗が順次オープンする。また、第二期工事では平成29年の全体竣工に向けて、低層の商業施設棟を建設するほか、サンクンガーデンの整備、多言語対応の観光案内所設置などを予定している。




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