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三浦工業 国際規格「ISO22000」を認証取得
2015.04.06 12:20
業界唯一、ボイラ薬品製造工場が食品製造レベルの管理体制を確立
三浦工業(愛媛県松山市)の製造グループ会社の三浦アクアテック(愛媛県松山市)は2月27日、「家庭用/工業用軟水装置用途の造粒塩(軟水装置専用に独自の形状に加工されたペレット状の塩)およびボイラ薬品(ボイラの水処理を行う際に必要なボイラ用薬品)の製造」において食品製造レベルの管理体制を確立しISO22000(食品安全マネジメントシステムの国際規格)の認証を取得。先月25日に同社にてISO22000の認証書授与式を執り行った。
近年、日本では、食品・飲料業界、医薬業界、病院などを中心に食品安全の管理体制構築に関心が高まっており、多くの企業はHACCP(食品の安全衛生管理システムの国際基準)、ISO22000、FSSC22000(食品安全マネジメントシステムの一つ。ISO22000などを組み合わせて具体化した認証スキーム)を導入することで、品質・衛生管理を実施している。ボイラ薬品においても、食品安全の観点からの要求が高まっており、食品安全管理では、マネジメントシステム運用前の基本となるPRP(前提条件プログラム)が重要とされている。PRPを統一することで、より効果的で強固な安全管理体制の構築が期待できる。
同社グループでは、各分野の知識や経験を持った社員を中心に食品安全チームを結成し、原材料受入から製造・出荷に至るすべての工程で食品安全マネジメントシステムの構築を行った。
現状、ボイラ薬品がFSSC22000の適用範囲に含まれていない事から、ISO/TS22002―1(ISO22000における、一般衛星管理に関する要求事項を補強した国際規格)を自主的に組み込んだ形での食品安全マネジメントシステムを構築した。