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YKK AP おもりのない中心吊りの障子により自然の風で建物全体を換気

2015.04.13 17:39

 YKK AP(東京都千代田区)は、ビル用窓の基幹商品「EXLMA31」に建物全体での自然換気を行うための換気窓「バランスウェイ」を追加し、今月10日より受注開始した。同商品は、自然の風を利用して行う「風力換気」や温度差による室内空気の上昇を利用した「重力換気」といった自然エネルギーを活用する窓。風の強さにあわせておもりのない中心吊りの障子が、自然に可動し開閉する。業界初のセンターバランス機構することで、逆風の吹き込みを抑え風の通り道をつくり、建物全体での効率の良い換気を実現する。
 社会全体で震災を契機に省エネに対する意識が高まり、冬の「断熱」、「遮熱」のほか、春・秋の中間期の省エネに貢献できる「換気」は省エネの中でも重要となる。また、災害時において学校や公共施設、オフィスビルなどの施設が、防災拠点として幅広い用途として使用し続けることが求められており、停電時に快適性を維持できる自然換気が注目されている。
 同製品は、建物上部に集まる空気を効率的に排出することが可能であるため、学校や大規模な公共建築など、大きな空間を有する建物の効率換気に適している。また、通常時はスイッチ操作により開閉するが、天候が変化した際は、センサーによる感知機能が備わっているため手間をかけずに使用ができる。停電時は操作スイッチの代わりに手動ハンドルによる操作が可能。中間空気層の厚さが12mmの複層ガラスを用いることができるため閉鎖時の断熱性能が高く、換気頻度の少ない冬期の省エネにも配慮。




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