週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

福岡リート投資法人 「マリノアシティ福岡(マリナサイド棟)」取得を発表

2015.04.13 17:25

 福岡リート投資法人(福岡市博多区)は8日、資産運用会社(福岡リアルティ)を通じて福岡市西区の商業施設「マリノアシティ福岡(マリナサイド棟)」を取得することを発表した。取得予定価格は52億5000万円、取得予定日は5月1日である。
 同投資法人は、福岡・九州地域を対象にデザイン性・エンターテイメント性に優れた商業施設およびAクラスオフィスビルを中心に投資を行っている。また、商業・オフィスビル以外の物件についても、地元密着の強みを生かし物件ごとに最適な運営形態を構築することなどにより、中長期的に安定した収益を確保できる物件についてはポートフォリオの一部として取得し、地域内リスク分散にも配慮していく方針である。
 今回取得する「マリノアシティ福岡(マリナサイド棟)」は、スポンサーである福岡地所(福岡市博多区)が保有する同施設の一部取得となる。「マリノアシティ福岡」は、「都市型リゾートエンターテイメントSC」をコンセプトにした、敷地面積約8万5200㎡、延床面積約8万1400㎡を有する九州初のアウトレットモールを中心とする大型商業施設である。周辺地域の居住人口は、3km圏内に約13・7万人、5km圏内に約33・5万人と西新、百道浜、西福岡マリナタウンをはじめとするウォーターフロントの良質なベッドタウンを抱えており、居住人口を20km圏内に広げれば200万人超と推測され、大型商業施設が存続可能なポテンシャルを有するエリアといえる。今回の取得分は「マリノアシティ福岡」の一体運営を前提として現所有者(運営会社)である福岡地所との間で新規に長期のマスターリース契約を締結することで、長期的に安定した収益の確保を企図している。福岡リート投資法人では今回の物件取得により、同投資法人のポートフォリオが更に充実し、将来にわたり安定した収益を確保しうるものと期待を寄せている。




週刊不動産経営編集部  YouTube