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小田急電鉄 今後3年間の事業経営計画を発表
2015.05.11 11:42
小田急電鉄(東京都渋谷区)は先月30日、平成32年までに取り組む事業の方向性を示した「長期ビジョン2020」と、その実行計画である「グループ中期経営計画(15~17年度)」を発表した。
「長期ビジョン2020」では、平成32年度までに事業基盤をより強固なものとし、さらに将来へつながる躍動的な企業グループを目指すとしている。これには2つのテーマを設定しており、1つは既存の事業やターミナル駅再開発の推進による事業基盤の強化。もう1つは市場での成長性や競争力の高い事業について、外部パートナーとの連携やM&Aを通じて、沿線街や海外の優良なマーケットへ進出し事業規模を拡大、及び既存事業周辺で不足しているグループ機能の充足を目指すとしている。
これらに対し、今後3年間に行う「グループ中期経営計画(15~17年度)」において具体的な取り組みとして、運輸業と不動産業を連携した沿線の再開発の推進、「新宿」駅周辺やその他中核駅の再開発計画の検討と推進、サービス付き高齢者住宅やリノベーション事業による新たな不動産供給モデルの展開による沿線エリアへの住み替え促進、子会社化したUDSによる不動産活用コーディネートの展開による不動産の積極的な取得と活用を掲げている。