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PATLEC 様々な用途で利用できる赤外線カメラ用センサを販売へ
2015.05.11 11:27
PALTEC(横浜市港北区)は、赤外線カメラのグローバルリーディングカンパニーであるフリアーシステムズ(米国オレゴン州)の赤外線カメラに関するセンサ製品の販売を開始すると発表した。
遠赤外線カメラに使用される赤外線画像システムは、暗闇や悪天候の下などあらゆる状況下で、遠赤外線エネルギー(熱)を検出し、画像化するシステムだ。ここ数年、さまざまな市場でこのシステムを使用した遠赤外線サーマルカメラやサーモグラフィへの関心が高まっており、防災やセキュリティ、保守・保全などの既存市場に加え、自動車向けのナイトビジョン用サーマルカメラ・システムや、スマートビルディングなどにおけるエネルギーマネジメントシステムへの応用などの新規市場への展開が期待されている。
テクノ・システム・リサーチ(東京都千代田区)の調べでは、非冷却遠赤外線イメージング市場の世界市場規模は昨年では出荷数量ベースで前年比24・6%増の36・8万台、金額ベースで同5・3%増の24・4億米ドルとなっている。また平成30年にはそれぞれ240・7万台、36・3億米ドル、平成32年には555・5万台、45・2億米ドルへ成長すると予想されている。
フリアーシステムズは、一般、産業、軍事向けにさまざまな赤外線画像システムを設計、製造および販売する世界トップシェアを誇るメーカーで、長年にわたる米軍での実績によって裏打ちされた信頼性と最先端の技術開発力を有している。また検出器、電子機器、特殊レンズなど製品の重要な部品を自社で設計・製造しており、フリアーシステムズの赤外線画像システムには最先端の赤外線画像技術が用いられ、近距離から最大で20kmの超望遠監視も実現します。
PALTEKは、日本のエレクトロニクスメーカーに対して、FPGAやASSP、アナログ、メモリなどの半導体や受託設計サービスを提供し、機器メーカーの製品開発をサポートしてきた。今後成長の見込まれるセンサ市場へのソリューションを強化しており、この度のフレアーシステムズの製品の取扱いはその一環だ。赤外線カメラの使用用途が広がることで徐々に価格も低減されてきており、これまで赤外線カメラが搭載されなかった機器にも採用が検討される環境になっている。PALTEKは、監視カメラや検査・保全機器、防災機器にとどまらず、ヘルスケア、自動車、介護、スマートビルティング分野などに向けても、赤外線カメラに関するセンサ製品を提供し、顧客が開発する製品の付加価値向上に貢献していくとしている。