週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
<大阪>積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人 りんくう羽倉崎プラザ(一部)の不動産信託受益権を譲渡
2015.05.11 11:21
積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人(東京都港区 以下、同投資法人)が資産の運用を委託する積水ハウス・SI アセットマネジメント(東京都港区 以下、同資産運用会社)は、先月28日、同投資法人が下記の資産を譲渡することを決定した。
同投資法人が同日付で譲渡を決定した資産は商業施設として同投資法人が保有する「りんくう羽倉崎プラザ(底地)」の一部に係る不動産信託受益権である。
同件譲渡実行後において「りんくう羽倉崎プラザ(底地)」のうち、同投資法人が保有する部分は、コーナン商事(堺市西区)及びイオンタウン(千葉市美浜区)の賃借部分(以下、「りんくう羽倉崎プラザ(底地)継続保有部分」)に掛かる不動産信託受益権となる。
同投資法人は平成26年6月に規約を一部変更し、投資対象を主たる用途が「住居」である不動産関連資産のみとし、当該変更時点において保有する商業施設については、安定的な運用に努めるとともに、時機を見て売却を検討するものとした。
その中で、同投資法人が貸地として運用している「りんくう羽倉崎プラザ(底地)」については、コジマ(栃木県宇都宮市)がその一部を敷地として賃借し、敷地上に建物を所有して「コジマNEWりんくう羽倉崎店」を運用していたが、同社は平成26年7月27日付で当該店舗を閉店した。同社との間で締結済の事業用借地権設定契約は、同件譲渡決定時点においても変更なく継続しているものの、同投資法人として、同社が賃貸している部分を継続的に保有した場合には、当該閉店に伴う収益性低下リスクが顕在化するおそれがあると判断したことから、当該リスクを回避すべく同件譲渡を決定した。
同投資法人は、メーンスポンサーである積水ハウス(大阪市北区)を中核企業とする積水ハウスグループが企画・開発する高品質な賃貸住宅を基軸としたポートフォリオを構築していくことを運用方針としており、同件譲渡による譲渡代金及び借入余力等を活用し、引続き当該方針に基づくポートフォリオの構築を推進していく。
なお、同件譲渡に伴い生じる譲渡益を平成27年9月期(第20期)に計上し、その譲渡益の一部を圧縮積立金として内部保留する予定。その内部保留を今後の安定的な分配金水準の確保に資する施策当に活用していく方針だ。
今後の見通しとして同件譲渡が同投資法人の運用状況に与える影響については、平成27年9月期(平成27年4月1日~平成27年9月30日)における運用状況の予想の前提条件に含め、平成27年5月18日に公表予定の「平成27年3月期(平成26年10月1日~平成27年3月31日)決算短信」にて報告していく。