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森ビル/森ビル都市企画 福井県永平寺町と「まちづくり基本協定」締結
2015.06.15 12:19
街づくりのノウハウ活用し「地方創生」に貢献
森ビル(東京都港区)と森ビル都市企画(東京都港区)は11日、福井県永平寺町と「まちづくり協定」を締結したと発表した。今後は協定内容に基づき、各種情報提供や助言等を5年にわたり実施していくという。
永平寺町は現在、人口減少や少子高齢化対策をはじめピーク時は年間約140万人にも達した永平寺の参拝者の大幅な減少を受け、街の賑わい回帰に向けた「エリアのブランディング化」を推進する他、地方創生にも積極的に取り組んでいる。
今回締結した「まちづくり基本協定」において森ビルは地方創生(地域再生計画の策定、地方版総合戦略の策定)、永平寺町のブラディング戦略の立案、国内外への情報発信を支援する。森ビルは東京都心部で実践している「伝統・文化と共生するまちづくり」や「六本木ヒルズ」で確立した「街のブランディング」等、これまで大規模再開発事業で蓄積してきた様々なノウハウや総合調整能力を提供し、森ビル都市企画は岐阜県や高松市等の地方における再開発のコンサルティングノウハウを提供する予定だ。
森ビルは平成24年11月に永平寺町内にある曹洞宗本山永平寺と「永平寺をめぐる環境の再構築を構想する『禅の里』事業」に関する基本協定を締結し、永平寺境内の安全・安心や環境整備、門前との調整等、永平寺の総合コンサルタントを務めていた。今回の協定締結によって永平寺の総合コンサルタントとあわせて、街全体のブランディングや国内外から多くの人々をひきつける街づくりを目指し、地域創生に貢献していくとしている。