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<京都>フージャースコーポレーション 産学公連携して京町家の復興目指す
2015.06.15 12:17
フージャースホールディングス(東京都千代田区)のグループ会社であるフージャースコーポレーション(東京都千代田区)は先月29日、京都市指定有形文化財である「長江家住宅」を取得し、併せて立命館大学(京都市中京区)との間で「長江家住宅」の保全と活用に関する事項・地域のまちづくりに関する事項・人材育成に関する事項等に関して、連携・協力することを目的とする覚書を締結した。
同社が土地建物を所有する一方、これまで継続的に京町家や船鉾、「長江家住宅」に関する調査研究を行ってきた教育・研究機関である立命館大学が京都の歴史・文化を象徴する大型京町家である「長江家住宅」を保全・活用し、それらを公的機関である京都市、京都市景観・まちづくりサポートセンター(京都市下京区)がサポートするという文化財の継承・維持・保全のネットワークを形成するものである。「産学公連携」という点においては先進的であり、これまでにない新しい取り組みを実現した。
「長江家住宅」は下京区新町通綾小路通下ル船鉾町に位置し、中2階型の母屋を南北2棟を有する大型京町家。長江家は文政5年現在の北棟の土地に転居し店舗兼住居を構えた。禁門の変の際に当時の母屋は焼失するが、慶應4年に現在の北棟が再建され、その後明治40年に南棟が新築され現在の姿になった。平成17年京都市指定有形文化財(建造物)指定。
「長江家住宅」は祇園祭における「山鉾町」のひとつである「船鉾町」に位置することから、同社と祇園祭船鉾保存会(京都市下京区)との間でも、別途連携・協力の覚書を締結している。
フージャースホールディングスは、事業を通じた地域社会への貢献を踏まえ、引き続き積極的に関西エリアにおける事業展開に取り組んでいくとしている。