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京王電鉄 京王線沿線での空き家巡回サービスを開始

2015.06.15 12:14

 京王電鉄(東京都多摩市)は、今月16日から「空き家巡回サービス」を京王線沿線の暮らしに役立つ生活サポートサービスを提供する「京王ほっとネットワーク」の新たなサービスとして開始する。
 これは「転勤で自宅をあけてしまう」、「実家が誰も住んでいない状態である」、「相続したがしばらく利用しない」、「療養のため長期間家を空けてしまう」など、居住していない一戸建て・マンションを所有する顧客に代わり、物件を定期巡回するサービスである。
 巡回時に郵便物の確認や施錠確認、換気・通水や水漏れ雨漏りのチェック、簡易清掃等を行い、写真つきのレポートで報告。物件の現在の状態を把握できるほか、風通しによる室内の空気の入れ替え、通水による配管のサビの付着・臭気の防止など、定期的に手入れをすることで建物の劣化防止や防犯・防災等の効果が期待できる。
 総務省が5年ごとにまとめている住宅・土地統計調査によると、総住宅数に占める空き家数は820万戸、空き家率は13・5%といずれも過去最高であった。空き家は全国的に増加傾向にあり、ごみの放置、雑草の繁殖など景観の悪化や、建物倒壊や放火等の安全性の低下につながる恐れもある。同社では今回のサービスの開始により、こうした問題を防止することで、沿線住宅地の価値・魅力に維持につなげ、どの年代層にも生活しやすい活気のある沿線となることを目指す。




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