週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

アセンシャス オーナー向けオンラインサービスを提供

2015.06.15 12:13

 アセンシャス(東京都千代田区)は今月4日より、首都圏に物件を所有する不動産オーナー向けのサービスとして、「ノマドオーナーズ」の提供を開始した。
 これまで不動産業界では、物件の賃借は不動産業者に任せているのが一般的であった。そのため、不動産オーナー及び消費者から仲介手数料や広告料を徴収するビジネスモデルが一般的で、これがコスト負担を増やす要因となっていた。また、不動産オーナーの中には、「物件の取り扱いは管理会社に任せきりで、現場でどのような取引をされているか分からない」、「自分が所持している物件の本当の魅力が顧客に直接伝わっているか分からない」、「自分の物件がどの程度の頻度で紹介され、どのくらいの人達が本当に興味を持っているのか分からず、正確な市場ニーズを把握しづらい」といった不満や悩みを持つ者も存在する。
 近年ではインターネットの強みを駆使し、自身で物件をチェックし申し込むユーザーが急増している。従来の不動産仲介の存在価値が薄れてきつつあり、今後不動産オーナーにとっては、「ユーザーに対する物件PR手法の改善」、「物件の賃借に対するコストパフォーマンスの向上」が大きな課題といえる。
 同社が開設したオンラインコンシェルジュサービス「ノマドオーナーズ」は、所有する物件を仲介業者任せではなく、オーナー自身で丁寧にPRすることができ、登録した当日から約5万人の既存会員に対し、ダイレクトに物件情報を提供することが可能となる。また、物件の紹介数や問い合わせ数を確認することができるため、顧客の動きやニーズの分析にも効果を発揮する。

PAGE TOPへ