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<米国発>日本ホームステージング協会 中古住宅の売買をサポート ホームステージャー育成が本格化
2015.06.22 11:24
日本ホームステージング協会(東京都江東区)は17日、記者説明会でホームステージャー認定事業を本格的に開始すると発表した。
日本では聞き慣れない「ホームステージング」という言葉。実は中古住宅の売買取引が活発なアメリカでは30年以上前から普及している。住宅の資産価値を高めるために様々な手法で魅力的な物件に演出して「住みたい・買いたい」家を構築して不動産売買を手伝うサービスのことを指す。アメリカでは「ホームステージャー」と呼ばれる職業が確立し、中古住宅の売買市場ではなくてはならない存在となっている。同協会の杉之原冨士子代表理事によると「ホームステージングでは単なる部屋の片付けでなく、家具を移動して広く見せるなど、インテリアの知識や不要家財の取り扱いなど、広い知識とノウハウが必要となる」と説明する。
少子高齢化により空家問題が浮上し、中古住宅の流通促進が喫緊の課題になっている。「買いたくなる」家づくりのノウハウを持つホームステージャーの育成は社会的課題の解決にも近づくはずだ。 協会では独自資格としてホームステージングの基礎を学べる2級認定制度を設けていたが、新たに開始する1級認定制度は「プロ」の養成を目指す。専門テキストも発行した。