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シンドラーエレベータ 2015年度安全大会開催
2015.07.06 10:13
シンドラーエレベータ(東京都江東区)は6月26日、「2015年度 シンドラーエレベータ 安全大会」を全国一斉に開催した。延べ600名を数える同社の社員並びに関係者が全国計20カ所の事業拠点に集まった。
安全大会では海外で見られた安全にかかわる主な事例・課題を考察した後、参加者は様々な安全関連の統計値や年初からこれまでに抜き打ち監査で得られた教訓の内容を確認した。さらに今年度は「安全を考え、安全に行動しよう」と題した特別な参加型ワークショップを実施。人は予期せぬ事態に遭遇した際、事故に直結しかねない思わぬ行動をどのように取ってしまうことがあるのかを学んだ。
シンドラーエレベータ取締役社長のフィリップ・ブーエ氏は開会に当たり、「シンドラーエレベータの安全文化をさらに強化するには、安全教育の徹底と安全に例外を許さないことが重要な鍵となります。私たちは、新たな試みとして作業現場における抜き打ちの社内安全監査の実施、全ての携帯端末ユーザーに向けた『安全ポップアップメッセージ』の導入、そしてあらゆる事故や災害につながりかねない行動を社員間で共有し、常に安全確保を念頭に置くことができるよう『危険事象対策に関するコンセプト』を取り入れてきました。皆さん自身の安全を確保するだけでなく、共に働く同僚を守ることが大変重要です」とコメント。また、人事部長の松本健治氏は「私たちは、日常的な業務に慣れが生じてしまうと、近道をしてそれを一気に終わらせようとする誘惑に駆られることがあります。しかし、そうした近視眼的な考え方が重大な事故を引き起こしてしまうのです。ついつい忘れがちになりますが社員が本当に求めているのは、日々何事もなく家に帰り家族の皆さんに温かく迎えられることにあります。社員や関係者の皆さんには常に先を見通して業務に当たっていただきたいと思います」とコメントした。
今年の安全大会を通じて、参加者は「安全に例外無し」というシンドラーエレベータの安全ビジョンを再確認し、改めて全社での安全確保への決意を新たにした。また、シンドラーエレベータでは全社的な取り組みとして、全ての保守・改修・新設現場におけるフルハーネス型安全帯の配備を実施。全ての技術員がフルハーネス型安全帯を装着するのは日本においては同社が業界初となる。