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<札幌>ラサール インベストメント マネージメント インク 繁華街の人気商業施設を取得

2015.07.06 10:04

インバウンド需要の高まりに期待
 ラサール インベストメント マネージメント インク(本社:米国イリノイ州)は、同社が組成した特定目的会社を通じ、札幌市中央区の商業施設「nORBESA(ノルベサ)」を先月23日に取得したと発表した。
 「nORBESA」は、延床面積2万1564㎡で、札幌市内を見渡すことのできる観覧車が屋上に備わる特徴的な物件。北日本最大の商業エリアである札幌市の「大通~すすきの地区」の中にあり、特に人通りの多い「狸小路」至近に位置する、商業施設として希少性の高い立地となっている。施設内には娯楽施設、アニメ・ゲーム関連の流通店、コスプレショップなどが入居し、札幌における「ポップ・カルチャーの発信地」として独自性を持ち合わせている。アイドルコンサートやパブリックビューイング、ハロウィンコスプレなどのイベントも定期的に開催されており、札幌市内外の多くの若者が集う活気あふれる施設である。
 現在、札幌市の年間観光客数は市の人口の6・5倍にあたる約1300万人にのぼる。同物件にはインバウンドの訪れる免税店・家電量販店が店舗を構えており、観光バスの降車場所にも指定されるほどのメジャーなスポットともなっている。近隣でも同物件周辺を訪れる外国人観光客を取り込むための量販店やドラッグストアの開店が計画されており、昨今のインバウンドの需要増加に伴い一層の成長性を秘めている物件でもある。
 同社は「物件の商業立地としての希少性」、「文化の発信拠点としての独自性」、「インバウンド需要の成長性」を背景に同物件への投資を実施。同社が日本で培ってきた商業施設の運用ノウハウを生かし、同物件の資産価値の向上に努めるとしている。




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