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三菱地所 歩行者空間で路上コンサ―トを開催
2015.07.27 14:46
三菱地所(東京都千代田区)は、今月31日より丸の内仲通りにおいて歩行者中心の空間の拡大が開始されることに伴い、大手町・丸の内・有楽町地区公的空間活用モデル事業2015のオープニングイベントとして、当日から3日間にわたって、この歩行者中心の空間を活用したイベントの第一弾として路上コンサートを開催する。
東京を代表するビジネス街丸の内にあり、人気のショッピングストリートでもある丸の内仲通りは今月31日より来年3月末までの期間で、平日は11時~15時、週末は11時~17時の時間帯に車道の通行規制が実施されることとなった。対象範囲は国際ビルの前から丸ビルの前の約600mにも及び、快適な交流空間として活用される。
これまでも、丸の内仲通りでは平日12時~13時の時間帯に「ランチョンプロムナード」と称して車輌の通行規制を行っていたが、今回、新たに週末を含め、より広い時間帯で交通規制が実施されることとなる。今年3月に国家戦略特区における「国家戦略道路占用事業」の適応区域に丸の内仲通りなどが指定されたことと合わせ、エリア就労者や来街者の憩いの場としての活用と共に、街の賑わいのためのイベント実施、オープンカフェ等、仲通りの道路空間活用の取り組みの幅が広がることが期待される。
歩行者中心の空間拡大開始日である今年31日当日は12時~12時50分の間、丸の内仲通りの5カ所において、「NPO法人 街角に音楽を」による路上コンサートも実施し、ランチタイムで賑わう丸の内を様々な音楽で彩る。また、翌8月1日~2日も同様に、丸の内仲通りにて路上コンサートを実施する予定だ。
訪日外国人旅行者の数は増加に加え、平成32年の東京オリンピック・パラリンピックでさらに海外からも多くの観客が東京を訪れることが期待される。また、今後日本は国際会議などのMICEニーズを取り込むことで、国際競争力を向上することが重要視されている。そうしたニーズに対し、三菱地所は、再開発を通じてハード面での対応に加え、屋外公共空間を活用したイベント開催などのソフト面でも賑わい強化・都市観光機能の強化を図ることで、東京の競争力向上に貢献していく。