週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

リビタ 「シェア型複合ホテル」プロジェクト始動

2015.08.03 11:47

 リビタ(東京都渋谷区)は、全国各地の老朽化した遊休不動産(オフィスビル等)に用途変更を伴うリノベーションを施し、宿泊施設、飲食店、シェアスペース、店舗等で構成する「シェア型複合ホテル」へと再生、企画・プロデュースから運営事業までを手掛ける新規事業を始動した。
 初めに石川県金沢市内に2棟の空オフィスビルを取得し、平成28年春から夏にかけて初プロジェクトとして開業する。計画時から根ざしたプレイヤーの参画を募り、協同するかたちでプロジェクトの実現を目指す。
 事業コンセプトとして、地域内外の多様な人々が集まり交流する活動拠点とする場、シェアスペースを特長として、「日本の未来が宿る場。をつくる」をコンセプトに、いままでの宿泊施設にはなかった、新しいツーリズムやライフスタイルを生み出す「シェア型複合ホテル」を創る。単に空間をシェアするだけでなく、地域の資源や魅力的なコンテンツ、価値を再発掘し、そこで活動するプレイヤーのアイディアや知識、ライフスタイルや価値観などをシェアする場、活動のきっかけとしての場を提供することにより、地域の活性化を目指す。
 同社は日本の未来は地域(ローカル)にこそ宿ると考え、その地域、そのまちの文化を育み、そこにまた新たな日常を生み出すことが目指す地域、日本の未来の姿といえる。
 同プロジェクトは、これまでの事業で培ったリノベーションノウハウ、シェアの概念、コミュニティ醸成の企画力や運営ノウハウを活かした計画となっている。既存の事業領域を超えた新しい事業柱の構築を目指し、宿泊施設と付帯する施設(飲食や物販)の運営事業を展開し始める。
 昨今、地方創生やインバウンド需要に応える観光事業を国策としても注力していることは然ることながら、昨年度横浜市西区に開業した街のシェアスペース「BUKATSUDO」や千代田区内神田のシェア型複合施設「the C」での活動や実体験を通して、いま地方や地域に注目、活動エリアを拡大したいプレイヤーも増加していることにより、日本の未来は地域(ローカル)にこそ宿ると同社は考える。
 そこで、地域における起点・架け橋となり、地域価値が工場するための活動の原動力となることを目指すとしている。




週刊不動産経営編集部  YouTube