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ケネディクス・オフィス投資法人 資産運用会社が東京と大阪でビルを取得
2015.08.24 15:59
ケネディクス・オフィス投資法人(東京都中央区)の資産運用会社であるケネディクス不動産投資顧問(東京都中央区)は10日、東京都港区の「浜松町センタービル」ならびに大阪市淀川区の「新大阪センタービル」の2物件について、取得を決定したことを発表した。取得予定日は9月1日、取得予定価格は2物件合計で85億円である。
「浜松町センタービル」が所在する浜松町エリアは、北方に近接する汐留エリアが整備されたこと、浜松町一丁目地区や浜松町二丁目地区の再開発が計画されていることから、各街区の成熟化が進みつつあり、オフィスエリアとしての地位が向上していくことが期待されている。また、「浜松町」駅は羽田空港へのアクセスに優れていること、新幹線停車駅である「東京」駅と「品川」駅のほぼ中間に位置することから、国内各地方への交通利便性が高く、全国展開型企業の営業所や地方本社の企業の東京支店など様々な層からのテナント需要が期待できるエリアである。建物規模は地上7階建て、延床面積は3981・69㎡。現在はIT関連企業、システム開発業をはじめ様々なテナントが入居中である。
「新大阪センタービル」が所在する新大阪エリアは中高層の店舗付オフィスビルやホテルなどが建ち並ぶ商業地域となっている。特に同物件が位置する宮原地区は、1990年以降に再開発が進み、フロア面積の広い高層オフィスビルが数多く建設された結果、エリア内においても選好性の強いオフィスエリアと位置付けられている。また、新幹線をはじめ各路線が乗り入れる「新大阪」駅を擁することから、大阪各エリア及び国内主要都市への交通利便性が高く、東京や他の都市に本社を置く企業など、広域拠点性を重視する企業が集積するエリアである。 同物件の建物規模は地上11階地下1階、延床面積は7987・35㎡であり、現在はコンビニエンスストアや製造業、運輸・通信業をはじめとするテナントが入居中である。