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<新規開業>清水春雄税理士事務所 8月に立ち上げ国際税務の知見生かして相続・海外投資の相談展開
2015.08.24 14:57
今年8月から独立し、税理士事務所を立ち上げた。国際税務に詳しく、その知見を生かして今後は相続関連や海外投資に関する税務相談を展開していく予定だ。
「海外不動産投資に興味を持つ方に対しても情報を配信していきたい。特に海外不動産投資に興味をもたれる方は国内に複数の不動産を所有しているケースが大半。そうした方は事業承継と同時並行で相続等の問題を抱えており、私の専門分野である国際税務に関しては保険や不動産を含めた相続に関する諸問題に一気通貫で対応することができる」(清水氏)
現在、海外不動産投資を提案する事業者は数多く存在しているが、海外不動産投資を行う上での注意点として清水氏は当然ながら「税務申告は忘れないこと」を挙げる。
「国外財産調書制度が厳格化されており、海外に5000万円以上の資産を保有されている方は調書を提出しなくてはなりません。企業の税金逃れやマフィア・過激派の資金源を把握するために、先進国同士による国際協力体制が進んでおり、脱税に関しても対応しています。ケイマン諸島やスイスも情報開示するようになっており、実はここ数年の間で海外不動産を保有していながら申告していない方からの相談も増えているようです」(清水氏)
海外不動産投資をやるなら少なくとも税務申告だけは正直にしたほうが身のため。清水氏によると「税務申告をした上で節税対策になる方法もあり、クライアントの状況によっては非常に有利な条件を勝ち取れる可能性が高い」とも指摘する。海外不動産投資は国際税務に詳しいプロに聞くべきだ。