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西武プロパティーズ 赤プリ跡地開発「東京ガーデンテラス紀尾井町」上棟

2015.09.21 10:02

キーメッセージは「品と、格と、未来と。」
 西武ホールディングス(埼玉県所沢市)の連結子会社である西武プロパティーズ(埼玉県所沢市)は16日、同社グループの一大プロジェクトである千代田区紀尾井町の再開発計画「東京ガーデンテラス(グランドプリンスホテル赤坂跡地開発計画)」が上棟したことを発表した。これに併せタウンネーミングを「東京ガーデンテラス」から「東京ガーデンテラス紀尾井町」に変更。ロゴマーク及びキーメッセージを決定した。
 西武グループでは「西武グループ長期戦略」及び「西武グループ中期事業計画(2015~2017年度)」において、不動産事業を「企業価値向上の鍵」と位置づけ、長期戦略の中の「西武グループアセット戦略」に基づき、グループ保有資産の有効活用により、潜在的な収益力を顕在化させることで、グループ企業価値の向上を目指している。
 今回上棟した「東京ガーデンテラス紀尾井町」は、地上36階地下2階建て、オフィス・ホテル・商業施設・カンファレンスを備える「オフィス・ホテル棟」と、地上21階地下2階、135戸の賃貸住宅を有する「住宅棟」の2棟を建設。オフィスはワンフロア1000坪超で、24フロアのうち20フロアにヤフー(東京都港区)が「ミッドタウン・タワー」から移転入居する予定だ。また、街のシンボルとして東京都の指定有形文化財である旧李王家東京邸(旧「グランドプリンスホテル赤坂旧館)」を保存・復元し、現代の多様なニーズに応えるために最新の機能を備えた「赤坂プリンス クラシックハウス」として開業を予定している。
 「東京ガーデンテラス紀尾井町」開発の事業地を含む周辺地域は、弁慶濠や清水谷公園などの緑が数多く残り、江戸時代以降の歴史性を有する一方で、「永田町」駅や「赤坂見附」駅に近接し、地下鉄5路線が利用可能な利便性の高い希少な地域でもある。「東京ガーデンテラス紀尾井町」は、その利便性をさらに高め、当該地域の活性化に貢献するためにも「みどりと歴史に抱かれた国際色豊かな複合市街地」を目指すとしている。




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