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三菱地所 新宿御苑を眺望できる高機能オフィスビル竣工
2015.10.05 16:18
三菱地所(東京都千代田区)は、東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目で開発を進めてきた「フロントプレイス南新宿」を先月30日に竣工させた。
同物件は、明治通りに面し、JR「新宿」駅徒歩3分、東京メトロ丸ノ内線・東京メトロ副都心線・都営地下鉄同新宿線「新宿三丁目」駅徒歩1分という交通利便性に優れた立地にある。
建物外観は、街並みとの調和をめざし、街に「開かれた窓」をコンセプトに、シンプルでありながら印象深いグリッドパターンで構成。また、近接する新宿御苑の豊かな緑を建物内で感じられるよう、エントランスや等の共用部アクセントカラーとして緑色を取り入れるとともに、新宿御苑を見渡せる最上階テナント専用屋上テラスを設置した。基準階フロアは、有効面積約170坪、天井高2・8mという開放的な空間とし、自由度が高くレイアウト効率に優れた仕様であるとともに、テナントニーズの強いフロア単位のセキュリティ確保が容易な計画としている。
安全性への配慮として、建築基準法上必要とされる耐震性(地震力に対する各階の必要保有水平耐力)1・25倍(「官庁施設の総合耐震計画基準」における2.類に相当)を確保した構造設計としたほか、環境への配慮を意識し、自然換気設備、Low―eペアガラス採用といった点に加え、専用部・共用部ともに主照明はLEDを採用することにより省エネにも貢献できるビルを目指す。なお、同物件は日本政策投資銀行による「DBJ Green Building認証精度」において「2014plan★★★★」(きわめて優れた「環境・社会への配慮」がなされたビル)の格付けを取得した。以上のような立地と機能性が評価され、事務所部分、店舗部分それぞれテナントの入居が決まっており、満室稼働となっている。
同社は新宿エリアに、丸ノ内線「西新宿」駅近接の「新宿フロントタワー(平成23年竣工)」、副都心線「東新宿」駅付近の「新宿イーストサイドスクエア(平成24年竣工)」を計画中。今後も、エリア全体での発展が進む「新宿」駅南口地区において都市開発事業を積極的に展開していく。