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日本土地建物 マンション事業に本格参入
2015.10.16 13:14
地域共創型新マンションプロジェクト「家族デザインLABO.」始動
日本土地建物(東京都千代田区)は6日、新たに始動した地域共創型マンションプロジェクトの概要について記者説明会を実施し、今後マンション事業に本格的に参入していくと共に、多世代コミュニティを支援する取り組みとして「家族デザインLABO.」の始動を発表した。
同社の執行役員住宅事業部長の掛川耕一氏は「これまでのマンション事業は他社との共同事業が多く、当社単独での開発は小規模に止まっている。今後は第2の基幹事業として単独事業を主体としたマンション事業への本格的な参入を決定した。第1号案件を送りだすに当たり『ロングライフバリュー』をテーマに据えた」と説明。
第1号物件となる「武蔵野富士見 ザ・レジデンス」は全223戸の永住型マンション。「家族デザインLABO.」の考え方に則り「子育て」、「食」、「芸術」、「ECO」、「スポーツ」、「健康」の6分野において、地域企業や店舗、学校等の様々な団体と連携して多世代コミュニティの創出を支援する。協力企業・団体として東村山市農業体験農園・小山農園、ブリヂストンスポーツアリーナ、際コーポレーション、社会福祉法人緑風会緑風荘病院と提携して、入居者へ各種プログラムを提供する。また、今後手掛けるマンション開発において同物件で培ったノウハウを生かしていくという。同物件の価格帯の中心は2900万円~5500万円台。最多価格帯は3900万円。掛川氏は今後のマンション事業について「当面は300戸~500戸を安定的に供給できる基盤作りを1、2年の間で構築し、将来的には1000戸以上の供給を目指す」と抱負を述べている。