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太陽光発電安全保安協会 「太陽光発電メンテナンス技士」技能講習会開催
2015.11.30 17:48
求められる人材育成を目指して実践的知識を学ぶ
太陽光発電は設置するだけでは不十分で、設置後の管理・メンテナンスを十全に行うことによってトラブルの予防、発電の効率化につながる。そのような技術を有している資格者の育成に尽力している向きがある。
太陽光発電安全保安協会(東京都中央区)は今月19日に同会が実施している「太陽光発電メンテナンス技士」資格認定講座(座学)および技能講習を行い、電気事業者ビル管理業、清掃業、電気工事事業者を中心として多くの人が参加。
技能講習では最初に太陽電池発電モジュールの取り付け等の安全を確認。講習を担当した同会理事の穴田輔氏が「設置から時間が経つとボルトに緩みなども出てきます。緩んだ状態にしておくことは安全性への懸念が出てきますので、メンテナンス時にチェックが必要です」と基本確認の重要性を説いた。
その後、電流―電圧特性を調べるストリングトレーサの扱い方や、モジュールにつくゴミやホコリなどを洗い流すための高圧洗浄機の使い方などを講師が説明、各参加者が実際に行うなど、実践知識を身につけていた。
「太陽光発電が普及してから年数も経ち、メンテナンスへのニーズも高まっております。電気だけでなく、トータルでメンテナンスを行えることをオーナー様は求めておりますので、当会の講習でもそれに応じた技能の習熟をしております」(穴田氏)
ビルメンテナンスにおいて、今後求められてくる必須の技術である太陽光発電のメンテナンス。それを認識している参加者たちからは熱心に質問が飛び交い、細かな動作の確認などを行っていた。