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レ―サム インバウンド需要を狙ったホステル開業
2015.12.07 16:36
レーサム(東京都千代田区)は1日、都内最大級となるコミュニティ・ホステル「エンブレムホステル西新井」を今月24日に開業すると発表した。
同ホステルは「昨今、目覚ましいインバウンド需要を長期安定的に収益化できる商品はできないだろうか」という顧客の声に応え、同社自らが企画段階から取り組み事業主体となって運営・管理にもコミットする収益不動産の第一号案件となる。
同社は23年前の創業期に中古不動産の再生による二次流通市場の開拓を進め、その後リゾートホテル、ゴルフ場、ノンバンク、サービサーと再生対象を拡大、飲食新業態インキュベーションにも挑戦してきた。その経験と知見を生かし、不動産の利用価値を最大化するには自らが事業主体となり、事業開発そのものにも強くコミットメントしていくことの重要性を同社は強く認識したという。日本社会が抱える課題解決に資する事業分野に照準を合わせ、事業企画と開発を進めてきた結果、今回の第一弾としての同ホステルの開業へと至った。
同社が見込むターゲットは「21世紀に社会人となった世界の若者層(18歳~30歳台前半)」。この年齢の旅行者は全世界で約2億3000万人にも上ると見込まれ、同社はエンブレムホテル、シンガポールの5FOOTWAYと共に、この年齢層の日本旅行に関わる宿泊需要の取り込みを狙う。またこの世代は物質的に豊かな環境で育ち幼少期からスマートフォン等のデジタル機器を駆使しながら旅先の地元民や旅人・異文化との直接的交流を求める、と同社は判断。同ホステルを起点にした西新井エリアの歴史的名所や商店街を含む地元散策コースの紹介、近隣の相撲部屋や煎餅焼き見学、日本の文化体験(茶道、華道、書道、着付等)の企画等を推進することで宿泊ファンの獲得や地元との交流促進による街おこしを企図している。
同社は引き続き、インバウンド需要や高度医療に関わる課題解決に資する「価値創出チャレンジ」シリーズを鋭意展開していくという。