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大光ビルサービス 光り輝くビルを目指す光ビルプロジェクト発足
2016.01.04 10:42
タイル復元や劣化・防止コート、汚れ除去など
総合ビル管理会社の大光ビルサービス(東京都中央区)は、ビルのオーナーが特別な思いで建てたビルを、どこよりも光り輝くビルにしましょうというコンセプトで「光(ヒカリ)ビルプロジェクト」を発足した。
プロジェクトを構成するのは主に3つの要素。第1に同社が半世紀近く清掃の実務を手掛ける会社として培ってきた石材やタイル・アルミ等のシミや汚れを除去する特種清掃技術。第2に歌舞伎座タワー等の大規模のランドマークにも採用されている建物の劣化や汚れを防ぐケイ酸塩系コーティング剤の「セラグリーン」。第3として、「東京」駅丸の内駅舎や「日本工業倶楽部」など歴史的建造物のタイル復元でも注目されるアカイタイルが加わることで、既存タイルの風合いを生かしたリニューアルを可能とした。
「タイルリニューアルを行うと、保管してあった同じタイルを使用しても、その部分だけ劣化具合が異なるため、浮いたような見栄えの悪い状態になってしまうのが、頭の痛い問題でした。アカイタイルの復元技術は、小ロットへの対応が可能ですので、大規模な物件や歴史的建築物だけに使用するのは勿体無い。タイル自体の単価は既製品より割高ですが、既存タイルを活かせるので、美観を損なわずに改修することを前提にすれば、無駄な費用が省けるため結果的にはコストダウンにつながる場合もある。また、当社の清掃技術、汚染・劣化を防ぐセラグリーンと組み合わせることで、洗浄と改修で美観を復元して、その状態を長期間維持することが可能になります。結果的に光り輝くビルになるし、ライフサイクルコストは安くなる。それが光ビルプロジェクトのコンセプトです」(代表取締役 小川 裕正氏)
なお、同プロジェクトでは、外壁改修のみに焦点を当てるのではなく、ビル管理全体を対象としていく方針で、例えば石材やカーペット床のしみ抜きなど特殊清掃、再汚染を防ぐコーティング、内装の改修時にメンテナンスコストを低減できる建材を提案するなど、洗浄・改修・再汚染防止を柱として、蓄積したノウハウを生かしてサービスメニューの拡充を図る。