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ステラリンク 手書き入力した情報を瞬時にデジタル変換する高機能ペン
2016.01.18 14:26
業務報告や契約時など、紙とペンを使用して手書きで文字を記入する場面は非常に多い。かつては情報が記載された書類をファイリングして保管していたが、現在では書類に記載された情報をパソコンに入力し、データ上で情報管理して書類管理の煩雑さを解消するのが一般的であろう。一方で、データを誤って消去してしまった場合のバックアップの目的などから手書きの書類の保管は欠かせず、また、手書きの書類に記載された情報をパソコンに入力する作業は多くの労力を要してしまうことになる。ステラリンク(東京都千代田区)が販売している「PenDes(ペンデス)」は、書類に手書きで文字を記入しながら、その情報を瞬時に画像ファイル化・文字のデータ化ができる、業務効率化に適したアイテムだ。 使用者は従来通りに紙に手書きで文字を記入するだけ。紙は特殊な配列の微細なドットが印刷された専用紙を使用し、「PenDes」の先に内蔵されている特殊小型カメラが、文字を記入しているときの紙上のドットパターンを撮影。デジタル処理して文字情報のデータを瞬時にパソコンに転送するのだ。このため手書きの情報をパソコンに入力する作業を省略することができ、もちろん手書きの書類もバックアップ用として画像ファイル保管し、検索することもできる。専用紙は市販の一般的なプリンターで印刷することが可能で、書類のフォーマットは購入者が任意でカスタマイズすることができる。不動産業界では管理・メンテナンスの現場における工程管理や定期報告、賃貸借契約時における契約書など、多くの場面で手書きによる書類作成を行っており、これらの作業を「PenDes」を使用することで業務効率化を実現するのだ。 ステラリンクの販売担当者は、デジタル変換した文字データはパソコンのエクセルで管理され、csv形式で出力することで様々な活用が可能となります」と話す。前述した報告書や契約書といった用途だけではなく、アンケートや入退室管理・勤怠管理、医療施設での問診票など、あらゆる場面でのデータ管理に有効であることから、同社では「PenDes」の幅広い営業展開に注力するとしている。同社は月額数千円でペン1本から利用できる独自クラウド型サービスを近日中にリリースする予定だ。