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<大手町>電通国際情報サービス/三菱地所/電通 日本初のFinTech産業拠点を開設
2016.01.25 13:28
ベンチャー支援を加速
電通国際情報サービス(東京都港区、以下ISID)は15日、三菱地所(東京都千代田区)、電通(東京都港区)と協業し、丸の内1丁目に位置する「銀行協会ビル」14階にFinTech(フィンテック)スタートアップ企業の成長を支援する日本初の産業拠点となる「The FinTech Center of Tokyo Fino Lab(フィノラボ)」を2月1日に開設すると発表した。
FinTechとは「金融(Finance)」と「技術(Technology)」を合わせた造語で「IT技術を使って既存の金融ビジネスに新たな付加価値やビジネスモデルを生み出す技術革新」として近年注目を集めている。
同社によると「フィノラボ」とは、FinTechスタートアップ企業と、その成長を支援する各界のプロフェッショナルが集う協働の場であり、また活動そのものを指す名称とのこと。東京国際金融センター構想の中枢である大手町エリアに拠点を置き、活動全般の運営をISIDが担当。具体的には、有望なスタートアップ企業を発掘すると共に、サービス開発に集中できる環境やリソースの提供、専門家によるメンタリング、オープンコミュニティ形成を促す各種イベントの開催、国内外の投資家や需要家とのマッチング機会創出等を実施していくという。
施設運営にあたっては、FinTechに関連する各領域のプロフェッショナルである有志個人(弁護士、投資家、起業家、金融従事者等)が集結し、1月に設立予定の一般社団法人金融革新同友会「Finovators(フィノベーターズ)」と連携していく。ファイナンス、許認可、セキュリティ、海外展開等、スタートアップ企業の成長に必要な各領域のメンタリングを実施していくことで、特定の企業や業界にとらわれないオープンなコラボレーションの場を創出していくとしている。