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環境省 「第16回PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会」を開催
2016.02.01 11:39
環境省は今月8日17時より大手町サンスカイルームE会議室で「第16回PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会」を開催することを発表した。議題は「PCB廃棄物の期限内処理の早期達成に向けた追加的方策について」を予定している。同検討委員会は公開される予定となっている。
PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物とは、昭和28年頃から製造された合成油で、電気絶縁性、不燃性などの特性によりトランス、コンデンサといった電気機器をはじめ幅広い用途に使用されていたが、昭和43年にはカネミ油症事件を契機として、その毒性や環境汚染が社会問題化し、日本では昭和47年以降その製造が行われていない。
平成13年7月15日に「PCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(以下、PCB特措法)」が施行。ポリ塩化ビフェニル廃棄物の処理のための必要な体制を速やかに整備することにより、その確実かつ適正な処理を推進することが定められた。
PCB廃棄物を保管する事業者は、PCB廃棄物の保管及び処分の状況を自治体に届け出るとともに、平成38年度末までにこれを適正に処分しなければならない。
平成26年6月には環境省の「ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理基本計画」が変更され、JESCO(中間貯蔵・環境安全事業、東京都港区)のPCB処理事業所ごとに計画的処理完了期限が定められている。